「ねーさ、おれの子でしょ?」

ビクッ!

勘の鋭い奏さんを騙すことなんてできなかった。

「……はい。」

「なんで俺に言わなかったの?」

「だって、私のこと好きじゃないでしよ?」

「そんなわけ無いだろ。俺は好きな奴しか抱いたりしない。」

「えっ、覚えてたんですか?」

私は泣きはじめてしまった。