恐る恐るショウの顔を確認すると、ショウはすでに聡樹の方へ向いていた。
「大丈夫?」
紗英が心配してあたしの手を握りしめてくれた。
学校とは正反対の立場になっているあたしたち。
「お前は駿じゃない」
聡樹が続けてそう言った。
ショウは大きく息を吐き出して背もたれに身をもたれかけた。
「なんの証拠があってそんな事を言ってるんだよ」
「鈴が写真を撮ってる」
聡樹がそう言うので、ショウの視線が再びあたしに向けられた。
凍るような視線から逃げるようにあたしは視線を下げてスマホを取り出した。
ここまできたら、もう逃げる事は出来ない。
元々あたしが望んだことがこうなってしまったのだ。
ショウにも駿にも完全に嫌われてしまうだろう。
そうわかっていながら、あたしは昨日撮った写真を見せた。
ショウがそれを見て鼻をならして笑った。
「後ろ姿じゃわからないじゃないか」
その通りだった。
後ろ姿でさえそっくりなのだけれど、顔は写っていないからそう言われると思っていた。
「大丈夫?」
紗英が心配してあたしの手を握りしめてくれた。
学校とは正反対の立場になっているあたしたち。
「お前は駿じゃない」
聡樹が続けてそう言った。
ショウは大きく息を吐き出して背もたれに身をもたれかけた。
「なんの証拠があってそんな事を言ってるんだよ」
「鈴が写真を撮ってる」
聡樹がそう言うので、ショウの視線が再びあたしに向けられた。
凍るような視線から逃げるようにあたしは視線を下げてスマホを取り出した。
ここまできたら、もう逃げる事は出来ない。
元々あたしが望んだことがこうなってしまったのだ。
ショウにも駿にも完全に嫌われてしまうだろう。
そうわかっていながら、あたしは昨日撮った写真を見せた。
ショウがそれを見て鼻をならして笑った。
「後ろ姿じゃわからないじゃないか」
その通りだった。
後ろ姿でさえそっくりなのだけれど、顔は写っていないからそう言われると思っていた。