「怪しいものではないです。」



この一言だけを言ってみた。


良くは分からないけど、

俺たちは電灯を挟んで

向かい合わせになる。








すると、

さっきまでチカチカしていた電灯が


パアっと光りだす。





はっきり分かった…。


白い肌。

きれいな顔。

細い手。

細い足。

ピンクのパジャマを着ていたのに



その上からでも分かる細いからだ。








幽霊じゃないと気づき


ほっと一息。




その子はほんとにきれいな子だった。



長いまつげに

程よい高さの鼻。


目がぱっちりで、

キスしたくなるような小さな唇。