「ふぁぁ」

バス。

隣であやが大きなあくびをする。

そして、

背もたれに顔を預け、がっつり眠り出した。

うわあ、行きしなと一緒じゃん!

暇になるやつだ……。


そう思って、カバンからハイチュウを取り出す。

太陽も、いるかな、って思って、

チラッと横を見る。

案の定、太陽も、こちらをみていた。


かぁぁ。

目が合った。

やばい、やばい。

顔あつい。

「い、いる?」

「うん。」

ポイッと、ハイチュウを渡すと、

カサっと何かが帰ってきた。

……?

可愛らしくラッピングされた、

袋。


「え、太陽……?これなに、?」

私がたずねると、

「は、!はやくあけろ、」

顔をほんのり赤くさせて、そういう。

包み紙を破かないように、

そーーっとあける。

すると、そこには。

「う、わぁぁ」

キラキラと光る、ブレスレット。

「星屋でかった。」


金の金具には、

小さなガラス玉が散りばめられ、

真ん中には、濃紺のガラスに、細かく金の星が、光っていた。

き、れい。

ピンク、紫、紺。

綺麗なグラデーションみたいな。

早速つけてみると、

手首にひんやり、と冷たい感じがあった。

シャラン。

綺麗な音をならし、きらきらと美しくひかる。

「あ、あの、これ。もらっても……?」

びっくりしすぎてしゃべれないや。

「おう、いつもの、お礼、ってやつ。」

そう、微笑んで、太陽は言う。

そして、私にうでをさしだす。


「……っ。、」


な、な。

太陽の手首にも色違いのブレスレットがついていた。

青、紫、紺。

男の子らしい色合い。

「ありがと……う。…ほんとにありがとう。」


一生たいせつにする。

「んーん。笑顔見れたからよかった。」

太陽……太陽……。

むりだよ。

もう、好きだよ。

口から溢れそうなの。


太陽、ありがとう。

大好き!