ナッキの実家から帰ってきた沙織は、ナッキと一緒に僕のアパートへお土産を届けてくれた。
正直、神奈川だからそんなに遠い所じゃないが、ナッキの実家は代々続く農家であり、父親は会社を経営する社長でもあった。
お土産は、彼女の家で取れた新鮮な野菜に会社で製造販売する加工食品。と言ってもプレミアがつくほど人気で普通注文だと3週間待ちの状態が続いているそうだ。
それとよくお土産やさんで売っている派手な文句の付いたトランクスのパンツ「性根すってるかぁ」と書かれたパンツだった。
「おいおい、これは派手だなあ」僕はそのパンツを広げていった。
ナッキは「ハハハ、亜咲君はこれくらいしないと」
沙織は「私は似合わないって言ったんだよ。達哉はこんなパンツ履かないって。そうしたらナッキが、彼氏の履くパンツの趣味まで押さえてるんだぁ。何て言うから」
「だってそうじゃない。もう亜咲君の事全部自分のものにしちゃってるじゃない。頭のてっぺんから足の爪の先まで。亜咲君が身動き取れない様に」
「おいおい、俺はロープでくくられているのかよ」苦笑いしながら言った。沙織は「そんな」と漏らしたが。
「でもでも亜咲君はキャッ」
ジュースを飲もうとしたナッキの手が滑り、手からのけ反っていたナッキの服の上に落ちた。
「ああ、あ」「もう、行儀悪いからよ。あんな恰好で飲もうとするから」
すぐに布巾で沙織はナッキの服を拭いたが既に服はぐちゃぐちゃに濡れていた。
「ああ、そりゃすぐ洗濯しないと染みになるな」
「ええ、やばい。この服意外と高かったんだよ」
そういって上着を剥ぐように脱ぎ捨て、意外に大きく見える胸を隠すように付けているブラがあらわになった。
「あーおなかもべたべたしている。ごめんシャワー貸して」
「ああ、いいよ。ついでに洗濯もしちゃいなよ」
「うん、ありがと」
すぐに浴室に入ってシャワーを浴びようとした。そして再びドアが開き
「ごめーん沙織パンツまでぐちょぐちょだよ。替えのパンツなぁい」と素っ裸で出てきた。
僕は思わず視界にして固まり、沙織はナッキと怒った様に注意する。当のナッキは「ハハハ、お願い」と言ってシャワーを浴びに戻った。