「はい、ありがとう。思った通り面白かったわ」
「本当に」
「ええ、でもちょっと引っかかるところあったかなぁ」
僕はそれを訊いてとっさに
「え、どんなとこ、何ページ目のとこ」
彼女は
「そうねぇ、主人公の彼氏がようやく自分の気持ちに気付いて彼女に告白するところ。告白の場所が教室だったて言うところかな」
「どうして」
「だって、二人は幼馴染なんでしょ。いつも一緒にいるんだし、それに二人の生活の場面が良く出ていたから、何も夕暮れの教室じゃなくても良かったのかなぁって。確かに夕暮れの誰も居ない教室も魅力的だけど」
なるほど、やっぱり読んでくれた人の感想はものすごく心に響いた。
「ありがとう。とっても参考になったよ」
そう言って彼女の方を見ると、真っ赤な顔をして俯いていた。
「ご、ごめんなさい。私ったらせっかく読ませてもらったのに、文句なんか付けちゃって」
僕は慌てて
「そ、そんなこと無いよ。ほんと感想言ってくれて嬉しんだ。今まで、僕の小説に素直に感想言ってくれた人なんかいなかったから、とっても嬉しいよ」
彼女は俯いたまま
「ほんとに」
「うん、ほんとに」
彼女はようやく顔を上げ、僕を見て優しく微笑んだ。
その瞳は、とても澄んでいて柔らかく、そしてその瞳から放たれる僕のへの視線が、心臓の鼓動を高鳴らせた。
「本当に」
「ええ、でもちょっと引っかかるところあったかなぁ」
僕はそれを訊いてとっさに
「え、どんなとこ、何ページ目のとこ」
彼女は
「そうねぇ、主人公の彼氏がようやく自分の気持ちに気付いて彼女に告白するところ。告白の場所が教室だったて言うところかな」
「どうして」
「だって、二人は幼馴染なんでしょ。いつも一緒にいるんだし、それに二人の生活の場面が良く出ていたから、何も夕暮れの教室じゃなくても良かったのかなぁって。確かに夕暮れの誰も居ない教室も魅力的だけど」
なるほど、やっぱり読んでくれた人の感想はものすごく心に響いた。
「ありがとう。とっても参考になったよ」
そう言って彼女の方を見ると、真っ赤な顔をして俯いていた。
「ご、ごめんなさい。私ったらせっかく読ませてもらったのに、文句なんか付けちゃって」
僕は慌てて
「そ、そんなこと無いよ。ほんと感想言ってくれて嬉しんだ。今まで、僕の小説に素直に感想言ってくれた人なんかいなかったから、とっても嬉しいよ」
彼女は俯いたまま
「ほんとに」
「うん、ほんとに」
彼女はようやく顔を上げ、僕を見て優しく微笑んだ。
その瞳は、とても澄んでいて柔らかく、そしてその瞳から放たれる僕のへの視線が、心臓の鼓動を高鳴らせた。