響side

オレンジ色の、記憶。


貴方が選んだのは、秋色の空だった。








俺が、まだ小学生の頃。



まだ物心ついたばかりの頃から、俺の家庭は壊れまくってた。

「だから、何で私ばかりが責められなきゃいけないのよ!」
「仕事で疲れてるんだよ!こっちは!」

俺が寝たと思って始まる二人の言い合い。

俺の両親はよく喧嘩していた。

また今日もか.......。
そう思って、布団を頭まで被って目を閉じる。

そして、朝が来るのを待つ。






でも、今日は違っていた。