歩斗side

俺だって、分かってた。

響が葉崎さんのこと好きなのも。
俺は下で呼ばれてちょっと妬いてるのも。

でも、俺は、何にも出来なかった。

桜が「あれ食べたい!」とか「何これ?!面白そう!」とかいって、俺を引っ張り歩く。

はあ、さっきまで葉崎さんだったのにな。

何だよ、この温度差は。

可愛かったな、葉崎さん。

普段から可愛いけど。