何をどう言えば良いか、きっと歩斗は分からないんだろう。

まぁ、でも変なこと言われた方が傷つくし。

「歩斗!」
「あ?!え?うん、何?」

急に大声を出した私にびっくりして、変な顔で私を見る。

その顔が何とも面白くて、悔しい筈なのに私はお腹を抱えて笑った。

「こんまんま帰るのも虚しいから、付き合ってよ!夏祭り!」
「しょうがないなあ。.......俺、何も出来なかったな。」

アピールのことかな。
まあ、確かに。

きっと、この夏ももうすぐ終わるのだろう。



そしたら.......