「あ、歩斗と加那ちゃん!」

あっちも気づいたようで、

「葉崎さん。歩斗。」

秋山君と桜ちゃんだった。
本当に来たんだ。

いや、行くって言ってたんだから当たり前か。

片手に、私がさっきまで探してた綿菓子を片手に持って、髪の毛を可愛くアレンジして、花火が花開く浴衣を着て。

その全部が桜ちゃんを素敵にさせていた。

きっと、秋山君を思って、準備をしたんだろう。

「よ、響。桜。そっちも、デート?」