桜ちゃんと秋山君が戻ってきた。

軋りと胸が痛む。


桜ちゃんは、何処か嬉しそう。


「あんれぇ~?何か、歩斗楽しそう。何かあったぁ~?」
「ん?うん、葉崎さんの読んでる本が面白そうでね。俺も読もっかな。」
「え~、部活忙しいじゃん。歩斗。まぁ、頑張れ~。加那ちゃんの読む本、ムズいよぉ~?」

ハイテンションな二人においてけぼりの私と秋山君。

ちらっと見ると、見事に目があった。

それだけで、胸が高鳴る。

こんなに好きなんだ。
思い知らされる。

しかも。