「響。私と一緒に夏祭り行って欲しい。
だめ、かな?」




「.......うん。良いよ。」



「ぃやあったぁ~!あ、声大きかった?!よね.......。」
「あははっ。」



.......反則だよ。桜ちゃん。



いや、違うか。


私と桜ちゃんはライバルなんだ。

だから、正々堂々桜ちゃんは戦ってる。

私は。





私は?





.......焦ってる。私。


でも、振られた私は、踏み出せない。

それに、桜ちゃんほど秋山君のことを知らない。

なら、桜ちゃんと過ごした方が、秋山君は幸せなのかな。