だから、君に少しでも罪悪感が残らないように、

「あ、のね。告白なんかしといて、本当にあれなんだけどさ。これからも、友達として私と話してほしい。
秋山君は私の初めての友達だから。.......だめ、かな?」

私が自分で導いた結果だ。

悲しむのは、私だけでいい。

「.......うん。俺も葉崎さんと友達でいたい。
ごめん、無理してるでしょ。」

ああ、もう、そんな優しさ、私は求めてなんかない。

無理してるのは、君も。

「そんな!無理してないよ。それよりも、秋山君と話せなくなる方が辛い。」
「.......ありがとう。」
「いえいえ!私こそありがとう。
本当はきまずいのに。優しいね。秋山君は。」

優しい君は、私の光なんだよ。

「そんなこと.......。ははっ。変なの、葉崎さん。」
「へ?何で?え?」
「いや、何でもない。あ、もうすぐ来るかな、二人。」

ちょっとはぐらかされた感じがあるけど.......。

確かに、もうすぐ桜ちゃんと、歩斗君が来るかも。

と、その予想通り。

「おーい!響~!加那ちゃ~ん!」
「あ、来た。」

全速力で走ってくる二人。
あっという間にここまで来て、二人で勢い良く謝った。

「ごめんね~!加那ちゃん!具合悪いの気づかなくて。」
「ううん、大丈夫大丈夫。」
「本当、悪い。このあほ桜のせいで。」
「はあ~?!私?!.......まあ、私のせいか。
ごめんなさい。」
「いいよ。許す。ふふっ。」

元々全然怒ってないし。