「でもそんなの嫌だから。今日が終わる前に君に会いたかった。図書室に賭けたんだ。」

うん、来たよ、私も。
会いたかった。どうしようもなく。君に会いたくて、ここに賭けた。

「ごめんね、ずっとずっと避けて。これからはもうそんなことしない。約束する。だから、前みたいに話せるようになりたい。.......駄目かな?」

そういって、立っていた場所から私へと近づいてくる君にドキドキした。

なんでか、なんて。
もう分かってて。

「うん、いいよ。秋山君と話したい。私もごめんね。秋山君を傷つけて。知らなかったとはいえ。」
「ううん。.......良かった。」

瞬間、君のせいで心が更に跳ねる。
壊れちゃうんじゃないかってくらい。






私は、君が好きだ。
大好きなんだ。人を好きになれたんだ。


ありがとう、秋山君。
私の過去を振り払ってくれて。
なんて、秋山君に言うすべを私は持っていないけど。