次の日。

朝、教室に入り私はいつものように、黙って席に座る。

と、外を見る。


いた。


君が、秋の澄んだ青の下を歩いていた。

その姿は、昨日よりも小さく見えた。

まるで、昨日の夜の私の私自身で否定した考えを肯定するかのように。


自分の眉間に皺が寄っているのに気づいて、私は彼から目を反らした。