「ひ、響.......。」
「はい。」

微笑むその表情がとてつもなく甘くて。


きっと、私の顔は真っ赤だ。









期待、しちゃうじゃん。

もう、春の遠足の頃とは違うんじゃないかって。

今、君は誰を想ってるの?

その眼には、何色を映してる?




でも、私に真意を確かめる勇気なんてある筈が無くて。





ひ、響も何も言わないから、その後は少し雑談をして帰った。


送ってくれてる時も、大事な事は言えなくて。



でも、これからどうなるんだろうって、ちょっとドキドキしてる自分がいた。











夏休みが終わって、学校へ。


桜ちゃんと、歩斗君にニヤニヤされ、事情聴取されたのは、言うまでもない。



少しだけ、秋の匂いがした。