「離してって言ってるのっ!」

そう言った夢美の声は震えてた。

「夢美…。
ごめんっ。」

そう言って俺は夢美を抱き締めた。
夢美の体も震えてて…

「つば…さ。ごめん…ね。
私最悪だよね。」

「最悪だったら抱き締めたりしねぇよ。」

途中から夢美は立てなくなって俺がおぶって帰った。

そのうち夢美は寝てた。
苦しそうな顔で。