「待てよっ。」
俺は夢美の腕を掴む。
「なにっ!!
離してっ。」
「離したら帰るだろ。
俺のことそんなに嫌い?」
「大嫌いっ大嫌いっ大嫌いっ大嫌い…。
翼なんて…大嫌いっ。」
「なんで…。」
なんで…。
夢美…。
俺ら仲良い幼なじみだったじゃんか…。
夢美は俺こと嫌いなのか…?
俺は夢美の腕を離す。
「翼っ!
委員会終わったんだ☆
一緒帰ろ?」
「うん。」
「翼元気ない?」
美優希はなんでもわかる。
するどい…。
「まぁな。」
美優希が俺に寄り添った。
「翼…。
あんまり夢美と仲良くしないで…。」
「なんで?」
「だって…ヤキモチ妬いちゃうんだもん…(照)。」
美優希かわいいな…。
「夢美と仲良くしてる翼は嫌いだよ…。」
「ごめんな。」
なんでだろ…。
俺…
さっき夢美と話したときは
大嫌いって言われて
辛かったのに…。
美優希に言われても辛くない…。