何か誰かいるし…。

サボりかよ。

まあ俺も一緒だけど。

あの後ろ姿…。
あの髪型…。

「夢美っ!!」

「え?」

振り返った女はやっぱり夢美で…。

「探したんだぞ…。」

「なんで。
すぐに追いかけて来なかったじゃん!!
私わかんないよ…。
追っかけてこないくせに探したり…。
どうせ屋上来たのだってたまたまでしょ…っ。
ごめん…。私言い過ぎた。」

「いいよ。俺が悪いし…。」