それからあいつ以外に恋心を抱くことなく

小学校を卒業。

私たちは何事も無く同じ中学へ進んだ。

始めてきた制服は大人へ近づけた気がして
嬉しかった。

履かなかったスカートも毎日履くようになって
男の子のようだった私は
当たり前なことだけど女の子になれた気がした。


制服姿のあいつは私達より大人っぽくて
お母さん達にしか言われてなかった

かっこいいって言葉をあいつ宛に聞くことが多くなった。

その度に私は仏頂面して
嫉妬心を誰にもわからないように燃やしていた。