「ねぇ、お願いします!わかってくださ

い!TAKIさん!」

「わっかんねぇよ、病院連れて行こう

か?」

「おかしくなんかありません!

私はあなたの彼女じゃないの!

愛っていうあなたのファンなのー!」

「じゃあなんでカレンなんだよ」

「知らないですよ!!!

私だって混乱してるんです!!!」

彼に彼女がいたっていうことにも混乱して



そう、思い返せば保健室で寝る前、先輩や

大輔によってTAKIが好きだと気付かされた

ばかりだったんだ

「…ねぇ、TAKIさん、証拠になる話しよう

か?」

「なんだよ」

「この前のライブ、私行ったの

私は前から二列目のあなたの前に立ってい

た。TAKIさんがこっちにダイブしてきた

時、あなたは私の上に覆いかぶさって

事故で…その…私のほっぺにキスしたの///」

「え、なんでカレンがそれ知ってるわ

け!?」

「だからカレンさんじゃないのっ」

「……でもそこまでならお前がライブ会場に

紛れて見てたとしてもおかしくないよ」