「必ずまた、みんなで会おうね?」

「おうよ。 まぁでも、みんなの予定次第だけど」

「あっ、夏休み中にまた会う? 私はいつでも暇だよ?」


「俺は仕事だっつーの」

「あ、そっか…そうだよね……。 それに、費用だってかかるしね……」

「まぁな」



……残念だなぁ。

夏休み中にもう1回くらい会いたいって思ってたけど、やっぱりそう上手くはいかない、か……。

それに、新幹線代とかもかかるしね……。



「つーかさ、今度ユージと二人で会ったりしねぇの?」

「……へ?」

「二人とも会おうと思えば会える距離だろ? 俺やYUKIに気ぃ遣わなくていいから、二人で会えばいいじゃん」



あぁそっか……。

ユージと私、住んでる場所は全然違うけど、でも同じ県だから……今日みたいに中間地点で待ち合わせすれば、会えるんだよね……。


いや、でも……二人きりで会うってなると、絶対緊張する……。



「ユージと二人だと緊張しちゃうから無理だよー……」

「俺とは大丈夫なのに?」

「だってフジヤマは馬鹿だけど、ユージは馬鹿じゃないし」


「……ちょー待て、アイツだって大概だぞ? チャットを思い出せよ、アイツは俺より馬鹿なこと言ってるぞ?」

「そりゃ、チャットではそうだけど……でもリアルのユージはきっと全然違うよ」



今日のユージは、みんなが居たからチャットと同じように話すことが出来ていたんだと思う。

それはユージだけじゃなくて、私もそう。


でも私とユージが二人で会ったら、絶対二人とも人見知りを発動すると思う……。