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サクラ>YUKI、会いたかったよー(涙)
YUKI>ただいまっ。 心配かけてごめんねーっ
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……YUKIだ。
これ、絶対に私たちの知ってるYUKIだ。
文字だけのやり取りだけど、なんとなくわかる。
ずっとチャットで話してきた、『女子大生のYUKI』が戻ってきたんだ……。
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YUKI>あれ? フジヤマ落ちちゃった?
フジヤマ>居る
YUKI>ちょっ、居るなら何か喋りなよw
YUKI>久しぶりに私と会って、感動して泣いちゃった?(笑)
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普段と変わらないYUKIの言葉を見つめながら、クスクスと笑う。
目からは涙がポロポロ落ちちゃってるんだけどね。
YUKIに会えて、嬉しくて嬉しくて泣いている。
またみんなとの日常が戻ってきたことが、ただただ嬉しいんだ。
フジヤマもきっと同じように思ってる。
だからこそYUKIへの返事が遅くなってしまったんだ。 ……と、思っていたけれど……。
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フジヤマ>お前、YUKIじゃねぇだろ
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……それは、予想もしてなかった言葉だった。
え、YUKIじゃない……って、私にはいつものYUKIと同じように見えるけど……。
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フジヤマ>お前誰?
フジヤマ>なんでユキを模倣してたYUKIを模倣してんの?
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