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8月18日、20時18分。



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 >>YUKIさんが入室しました。


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画面に表示されたその文字に、心臓がドキンッと大きな音を立てた。


YUKI。

それは、私たちみんなが待ち望んでいた人の名前……。


……本当にYUKI? 偽物じゃなくて、本当のYUKI……?

緊張で喉がカラカラになって、手も震える。

上手く文字を打つことが出来ない。

ううん、それ以前に、どう言葉をかければいいのかがわからない……。


と、その時。

リロードされた画面に、YUKIの言葉が映し出された。



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 YUKI>サクラ、ユージ、フジヤマ、みんな居るよね?

 YUKI>お待たせ。 女子大生のYUKIちゃんが戻ってきました(笑)


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女子大生のYUKI。

……私たちの知ってるYUKI……。



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 ユージ>おかえり!!


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最初に発言したのはユージだ。

それを見たあと、私も震える手で文字を入力した。