ユージの言葉が頭の中でぐるぐると繰り返されている。

……私の頭の中は今、ユージでいっぱいだ……。



♪~♪~♪~


「わっ!?」



また電話っ……しかもこれ、さっきと同じ番号っ……。



「もしもしっ……」

『あー……えっと、言い逃げしたあとだからアホみたいに恥ずかしいんだけど、チャットに戻ってくる気配がなかったから電話しました』

「あっ、ご、ごめんなさいっ……」



……って私、謝っちゃった!!



『あーぁ、謝ったから次回キスするの決定だね』

「ちょ、ちょっと待って!! 今のは、そのっ……!!」

『ふふっ…ごめん、冗談だから安心して。 あ、そうだ急ぎで電話した理由なんだけど……実はさっき俺たちが電話してる間に、YUKIが『高校生ルーム8』に来てたみたい』


「……えっ、ほんとっ!? じゃあ今から『高校生ルーム8』に行くねっ」

『あー……いや、それがさ……もう落ちちゃったあとなんだよ』

「そ、そうなの……?」


……じゃあ、今『高校生ルーム8』に行っても、YUKIは居ないんだ……。



『俺、電話中は画面見てなかったからさ……YUKIが来てたの全然気付いてなかったんだ。 ほんと、ごめん』

「……ううん、大丈夫だよ。 いつもと同じように『高校生ルーム8』で待っていれば、すぐにまた会えるよ」



……うん、さっきはタイミングがズレてしまったけど、次は大丈夫。