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 サクラ>ごめんボーッとしてた!!


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慌ててそう書いて送ると、すぐにユージから返事が来た。



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 ユージ>あ、やっぱり?

 ユージ>なんとなくそんな気がしてたよw


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……うわー、バレてる。

2分間も無反応でごめんね……。


チャットの2分って、かなり長いんだよね。

こうやって1対1で話してる時は特にそう。

自分の言葉のあとに相手が無反応だと、『もしかして変なこと言っちゃった?』って不安になる。



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 サクラ>ほんと、ごめんね……。

 ユージ>いいよ、大丈夫っ

 ユージ>これ以上反応がなかったらメールしようと思ったけどw

 ユージ>つーか今メールしたw


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と、画面に表示されるのとほとんど同時に、携帯にメールが届いた。

それはもちろん、ユージからだ。







【サクラの電話番号教えて】



……え、私の電話番号……?



【いいけど、なんで電話番号が知りたいの?】



と疑問を言いつつ、一緒に電話番号も添える。 と……、



♪~♪~♪~


「わっ!?」



……見知らぬ番号から電話がかかってきた。

で、焦って通話ボタンを押してしまうという……。




「もっ、もしもしっ……!?」

『あ、もしもし。 えっと、あー……俺の声 覚えてる?』

「……ユージ!?」


『うん、木瀬です』



……わぁっ、ユージだっ!!

私、ユージと電話しちゃってる……!!