まさか、昼間にチャットしてたせいで携帯の充電が無くなった…とか?
うぅ……もしそうだったらごめんなさい。
それ、私がチャットしてって頼んだせいだ……。
「……YUKI、今頃焦ってるかもなぁ……」
と、ポツリと言った時、画面にユージの言葉が表示された。
────
ユージ>あと、誕生日を祝わなくなった理由も聞いた
ユージ>ユキって人のことも、なんとなーくはわかったよ
────
……そっか、YUKIが自分の誕生日を祝わなくなったことも聞いたんだ。
それに、ユキさんのことも……。
ユキさんは、フジヤマが恋をした人で……そして今でも会いたいと願っている人……。
────
ユージ>YUKIの話を聞いてさ、ユキって人が『高校生ルーム8』に来てくれれば万事解決するんだけどなぁって思ったよ
サクラ>でも、こればっかりはね……。
ユージ>うん、俺らがどうにか出来る問題じゃないもんね
────
ユージの言葉を見ながら、ハァ…と息を吐く。
そうだよね……ユキさんがチャットに戻ってきてくれたら、きっと全部の問題が一気に解決する。
フジヤマがユキさんに告白するかどうかはわからないけどね。
でも、みんなで笑いながらチャットすることは出来ると思う。
……ユキさんに会ってみたかったな。
フジヤマが今でも想い続けていて、YUKIもずっと忘れていない人……。
きっと凄く素敵な人だったんだと思う。