……なるほど、それならいいかもっ。

あの日のフジヤマ、かなり目立つ格好だったもんねぇ……。



 ────


 サクラ>富士山と桜がプリントされたド派手なTシャツ

 サクラ>あと麦わら帽子にサングラスっ


 ────



……うーん、今 思い出しても凄い格好だ。

あのあとYUKIが服を貸してくれたから、なんとかマシになったけどね。



 ────


 ユージ>よかった、ちゃんとサクラだw

 ユージ>俺の名前、木瀬 祐二

 ユージ>これで俺が俺だっていう証明になる?


 ────



木瀬 祐二。

うん、ユージのフルネームに間違いないっ。

……よかった。

ここに居るのは、本当に本当にユージだ。



 ────


 サクラ>バッチリ証明になります!!

 ユージ>じゃあ梅ちゃん、今から俺のメアド載せるから登録よろしくー

 サクラ>ちょっ、本名で呼ばないでよーっ

 ユージ>ごめん、なんとなく呼んでみたかったww


 ────



そんな風にやり取りをしたあと、ユージは自分のメールアドレスを書き込んできた。

私はそれを携帯の電話帳に登録して、すぐにメールを送る。


内容は、【サクラです】との短い言葉だけだ。

その後すぐ、ユージから返信が届いた。