通路の隅っこに行き、レジに並んでいるYUKIを見る。
うーん……これは、まだまだかかりそうな予感。
なんて思ってた時に、そのYUKIからメールが届いた。
【ゴメン、見ての通りまだまだかかりそう。 今チャット覗いたんだけど、ユージしか居なかったよ。 誰も来なくてかなり暇そうだったから、携帯からチャットしたら?】
……そっか、今『高校生ルーム8』にはユージしか居ないんだ。
携帯からアクセスするのって初めてだから、かなり緊張するけど……でも、少しだけ覗いてみようかな。
【じゃ、ちょっと覗いてみるねっ】
YUKIにそうメールしたあと、いつも行くチャットサイトを検索して開く。
わぁ……やっぱりパソコンで見る画面と少し違う。
余計な広告とかがなくて、結構快適だ。
……意外と、携帯からもチャットしやすいかも?
まぁ、私は打つのが遅いからかなり手間取りそうだけど……。
「……あ、本当にユージだけだ」
『高校生ルーム8』を開くと、そこに表示されているのはユージの名前だけだった。
ログを見ると、さっきまではフジヤマが居たらしい。
でも、『寝るっ』と言って落ちたみたい。
……そっか。
フジヤマは今の時間から寝て、夕方に起きて、夜に仕事へ行くんだ。
警備員をやっている、っていうのは本当みたいだ。