「えっと、生年月日はここに記載されてるんだ」

「あっ、一昨日フジヤマの免許証も見たから知ってるよー。 あのね、実はあの人23歳なんだって」

「あぁ、うん……そうみたいだね」


「あれっ、知ってたの? なーんだ、YUKIのことビックリさせようと思ったのにっ」

「あはは、ビックリしなくてごめん。 あぁそうだ、ユージに教えてあげるといいよ。 ユージはまだ知らないはずだから」

「うん、そうするっ」



と、やり取りしながら、YUKIから受け取った免許証をじっくりと見ていく。


名前、雪村 秀一

平成10年8月17日生まれ


……あ、平成10年生まれってことは、私より2学年上……。

そっか、誕生日が来たら18歳……。


つまりYUKIは高校3年生で、ユージよりも1つ上で、私よりも2つ上の学年なんだ。



「8月17日生まれ……ってことは、もうすぐ18歳なんだね」

「うん。 そして19日は、サクラとユージの誕生日だろ?」

「えっ? あ、えと……メアドで、気付いた……?」


「まぁね。 二人とも何も言わないから、こっちも何も聞かなかったけど」

「あー……ごめんね、なんか言いそびれちゃって……」



ここ最近色々なことがあったから、私とユージが同じ誕生日だということを言い忘れていた。

……まぁ、私とユージが何も言わなくても、YUKIとフジヤマは気付いてたみたいだけどね。