「……ありがとう。 そう言ってくれて、安心したよ」

「どういたしましてっ。 ところでYUKIって何歳なの? 22歳くらい?」

「17歳」


「へぇー、17歳……って、17歳ッ!?」



17歳ってことは、ユージと同じ学年っ!?

つまりそれって、YUKIは 高 校 生 ってこと……!?



「あ、やっぱり驚かせちゃったね」

「だ、だってYUKIって老け……じゃないっ、かなり大人っぽいからっ……!!」

「あはは、いいよ老け顔で。 『年齢の割りに落ち着いてるね』ってよく言われるし」



ニコニコと笑うYUKIからは、大人の余裕…のようなものが感じられる。

これ、絶対10代の笑顔じゃないっ。

こんっなに余裕のある顔で笑う高校生とか、今まで見たことありませんからっ……!!



「あ、あのぅ……失礼ですが、身分証明書をお持ちではありませんか……?」

「なんでそんなに腰が低いのさ? まぁ、なくはないけど」



苦笑気味に笑いながら、YUKIは財布から免許証を取り出した。

……免許証を持ってるってことは、やっぱり18歳以上!?

だって車の免許って、取れるのは18歳からだよね?



「あぁちなみにこれ、原付の免許だから。 『車の免許は18歳からじゃん』とか言わないように」

「うっ……」



……まるで私の心を透視したかのように言うYUKI。

ていうか多分、私の顔に『車の免許は18歳からじゃん』って出てたのかも……。