……はい?
え、ちょ、それって、えっ……わ、私と二人きりで会いたいって、えぇっ……!?
「フジヤマと二人きりだって聞いた時、俺も二人きりで過ごしたいなぁって思ったんだ」
「いやいやっ、『話』は!? なんか大事な話があったんじゃないの!?」
「ううん、全然。 ていうか、俺との時間は大事なものだと思うけど?」
髪をかき上げ、爽やかに笑うYUKI。
……いやいやいやっ、ちょっと待ってくださいっ。
え、ほんとに……えぇっ……どうしよう、なんか、なんて言えばいいのかわかんないよっ……。
「俺みたいなヤツとは一緒に居たくない?」
「そ、そんなこと、ないけどっ……」
「よし、じゃあ今日は二人で楽しも。 ということで、早速手を握ります」
「え、ちょっ……」
わあぁっ。 いきなり手を握られちゃった……!!
ていうか、何が『ということで』なのか わかんないよっ……。
どうしよう。
手を握って一緒に歩くとか、なんかカップルみたいじゃんっ……。
あぁもうっ、私の顔 絶対に赤いっ……。