その言葉を見て、ふふっと笑う。
携帯でチャットしてるフジヤマも、きっと笑ってるんだろうなぁ。
「……大丈夫だよ。 ユキさんとのことも、フジヤマがヘコんでたことも……私は言わないよ」
そうポツリと言ったあと、文字を打っていく。
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サクラ>ポロッと言っちゃうかもしれないけど、なるべく言わないように頑張るw
フジヤマ>ビッミョーな言い回しだなw まぁでも信じとくよー
サクラ>うん、泥船に乗ったつもりでw
フジヤマ>泥とかオワタww
フジヤマ>わりぃ、そろそろ出発するから落ちるっ。 着いたらメールするわー>ALL
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その言葉の直後、私たちが返事を書く前にフジヤマは退室してしまった。
……もう少し話したかったけど、でも仕方ないよね。
だってフジヤマ、また車を運転しなくちゃいけないし。
あとからメールするって言ってたから、メールが来るのを気長に待ってようっ。
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YUKI>あっという間に落ちちゃったね。 で、実際フジヤマとなに話したの?(笑)
ユージ>俺もYUKIも誰にも言わないから、話してみなー?
サクラ>いやいやw 誰にも言わないっていうか、この場所は誰でも閲覧出来るんだけどw
ユージ>ww
YUKI>確かに(笑)
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二人はそう言って笑い合ったあと、すぐに別の話をし始めた。