────


 サクラ>まさかフジヤマ、運転しながらチャットしてるの?

 フジヤマ>んなわけあるかw そんなことしたら俺死ぬw さっきの会話がまさに死亡フラグじゃねぇかよw

 サクラ>確かにww


 ────



……うん、ちゃんとフジヤマだ。

『さっきの会話』を知ってるのは、私とフジヤマだけだもんね。



 ────


 ユージ>なになに、サクラとフジヤマどういうこと話してたの?

 フジヤマ>それは俺とサクラ“だけ”の秘密だし?

 ユージ>なんで“だけ”って強調してんだよw つーか携帯からなのに入力早くね?w

 フジヤマ>そりゃあ俺は天才だからなっ


 ────


 
……天才かどうかは置いといて。

ほんっとフジヤマ、打つの早すぎっ。

あぁでも、私の携帯を奪ってメールした時も、早かったもんなぁ……。


もしかして、時々携帯からもチャットしてたのかな?

携帯ならどこでもチャット出来るから、『いつ見てもフジヤマが居る』って私が思ってたのは、これが理由かもしれない。



 ────


 フジヤマ>まぁでもあれだ、サクラと話した内容はマジで秘密なっ。 だからサクラ、絶対に秘密にしとけよー?

 サクラ>それってもしかして、絶対押すなよ? とか言うのと同じ扱い?

 フジヤマ>ちげぇよw いやほんとマジで言うなしw


 ────