【話したいことって、メールじゃダメなことなの? それと、えっと……ユージには話してもいいことなのかな?】
そう書いたメールを送り、フゥ……と息を吐いた時、すぐに返事が届いた。
YUKI、メールを送ってくるの早すぎです……。
【ユージには追々俺から話すよ。 でもフジヤマには絶対秘密。 話すのはメールとかチャットでもいいんだけど、サクラの顔見て話したい。 だから明後日、よろしくね。】
……私の顔を見て、かぁ。
そう言われると、なんか緊張してきた……。
でも、フジヤマには絶対秘密……って、どうしてだろう?
もしかして、フジヤマのことを話すのかな?
どんなことを話すんだろ?
全っ然想像も出来ないや。
……でも、YUKIが『絶対秘密』って言ってるんだから、私も絶対に秘密にしなくちゃね。
【わかった、フジヤマに内容は言わないよ。 じゃあ明後日、10時に駅前でっ。】
そう書いたメールを送ったあと、運転席に座るフジヤマをチラリと見た。