「夏葉どうだった?初陣は?」


偉零君が突然聞いてきた。


「開們が速かったって夏凪翔に褒められた!」

「ぼーっとしてる時もあったがな。」

「それは危ないな。」


李弥君はとても心配そうな顔で私を見た。


「これからも修行してくよ!」

「「「がんばれ。」」」


なんだかんだいいつつ夏凪翔は私の心配をしてくれているんだろう。


偉零君と李弥君はやや心配症すぎる...


私ももう16だ。

子供じゃないんだが。

偉零君と李弥君に何を言っても「心配」の一点張りだ。