「それと...なぜか夜誰もいないのに電気が付くんだって...」


夏凪翔は私がこの手の話が苦手なのを分かっててするからきたない。


「へー」

「恐がってる?」

「別になんとも?」

「嘘つけ!なつ宵妖は平気なくせに幽霊無理とか意味わからん。」

「うるさい!わかってもらわなくて結構!もうお弁当あげない!」


お弁当を話に持ち込むと折れるのは


「そんな殺生な!ごめんなさい夏葉様〜。」


夏凪翔である。

夏凪翔はお弁当をかけると途端に弱くなる。

そんなにご飯が大事なのかと思うぐらい。

そんな夏凪翔か面白すぎて私はついつい許してしまう。


「わかったよ。」

「本当?!やったーー!」


無邪気な笑顔を魅せる夏凪翔に私は少し頬を赤らめた。