「「宵闇退治終了しました。」」


私たちは依頼主の村長さんの家に行った。


「こんな短時間で終わるものなのかい?」

「はい。宵妖の強さにもよりますが、今回は2人でやりましたので。」


村長さんの質問に答えたのは夏凪翔だった。

村長さんは少し疑っていたが、長年の功だろう、すぐに疑いは晴れた。

まぁ三十分と掛かっていないので疑う気持ちもわからなくはない。


「では俺たちはこのへんで、」

「待ちなさい。何かお礼を...」

「村長さん私たちはそういうの貰わないようにしているんです。お気持ちだけ頂戴します。」

「そういう事なんで。行くぞなつ。」

「それでは。」


私の挨拶に少し驚いたような村長さんだったが、頭を下げて見送ってくれた。