次の日私が目を覚ますと自分の布団の中だった。

眠ってしまった私を夏凪翔が運んでくれたのだろう。


「おはようございます。」

「おはよう夏葉ちゃん。今朝ごはん作っているからね。」

「夏凪翔は。」

「夏凪翔なら稽古してるわよ。賢迅くんと。」


2人はいつも朝稽古をしている。でも昨日の今日だ。

私は少し2人の様子が気になった。


「おばさん。すみません朝ごはん少し遅れるかも知れません。」

「いいわよ。行ってきなさい。」

「はい。」


私は寝巻きのままいつも2人が稽古している川に向かった。