すると目の前に大きな建物があったんよ。

「 …」

「…」

「これだよね?」

「やな」

ああ分かっていたんや絶対こうなるって、この

時な。

「どら猫を捕まえろ!!」

いきなりこう誰かが声を上げたんや

「おっ、ワイら以外にもいるんやな?」

「いや違うよ、あれ猫じゃない、人だよ」

「え?えでも、あれ猫て言ったんやないか?」

「とにかく見て!」

そこに見えたのは女の子(人?)が追われていたんや


「なっ、なあああああんやあああれえ!」

「兄さん驚きすぎ」

「猫は人なんかやなああああい」

「…そこ?」

「とにかくその子のところに行くよ!」


「早く返せ!」

さっきとおんなじ奴が言ったんや

「なあんでさあ、頭のおかしいお前らがいうなよー」

するとその子はワイらに気づいたんや

「ほらっ、この猫も言ってるよ!」

「なんや?意味がわからん」

この時ワイは驚いた人の言葉をしゃべった

んや

「お兄さんこれ以上うちの近くにいると何が起こる?」

「っち」

(なっ何が…起こったんや)

(兄さんどうしたの?)

「やあ猫の諸君びっくりした?」

「そうやぞびっくりしたやろが!」

そうこの時もまた喋っていたんやそう面も

「聞いてないと思うけどうちの名前は柊(ひいらぎ)な」