塁が他の席に立った。

そこには、塁の出勤日には

必ず来る、サクラさんがいた。

サクラさんは

塁の店の上で働く

キャバクラ嬢だ。

30代真ん中あたりで

お姉さん系の綺麗な人だった。

あたしは

あまり顔を出さなかったけど

行った時には必ず来ていた。

だから

いつも時間は半分ずつだった。

塁はあたしとの約束を守って

カウントダウンは

傍にいてくれたから

サクラさんは

その間さみしかったろうな・・・

だから

文句は言えなかったけど

少し悲しい気がした。

仕事だから仕方ないけど・・・