ふ~って煙を吐き出した。

俺はまだ高校生だったんだ。

家に何が起きてるかは

何となくわかってたけど・・・

正直

俺には関係ね~しって思ってた。

俺は・・

家族や兄貴に頼ってたんだと思う。

父さんはまだ

入退院を繰り返してる。

仕事、仕事で

ほとんど家にいない人だったけど

兄貴には厳しかったからね。

だからショックだったと思う。

いい大学出て、いい会社入って

家族ほったらかして働いてた

父さんの成れの果てを見てさ。

今も、母さんは

朝から晩まで働いて

家計を支えてるんだ。

だから、俺は大学に行かずに

すぐに働ける専門学校にしたの。

照れるようにへへっと笑った。

いつの間にか、細かい雨が。。。

あたし達は、濡れないように

少しだけ身を引いて寄り添った。