電話を切ってすぐに

誕生日のドレスと花を

抱えて走り出した。

場所も聞かないまま・・・

塁と初めて会った

あの場所に向かって・・・

何が・・・

あたしを走らせてるんだろう?


もう嘘をつかれたことなんて

どうでもよかった。

ただ、会いたかった。

あたしは塁のことを

何にも知らない。

でも、それでも、

何故か会いたかった。

自分でも説明のしようのない

衝動が私を

突き動かしていた。