「ど、どうしたの・・?」

思わず駆け寄っていた。

「こいつね~

バイクで事故ってやんの。」

ハハっと力なく笑った塁は

あたしが約束を破ったことを

咎める風でもなく

わかってるよ、と

言ってる気がして

あたしは凄く居心地が

悪かった。


「これからミーテイングでさ

塁くん、来なきゃいいのに

こいつ真面目なんだよね~」

塁は明らかに落ちていた。

スーツとギブス

あまりにも不似合いな

組み合わせ・・・