「ほんっとに最悪~!」

「ねえ、もう機嫌直してよ~!」

あいつが

横に座ってお酒をそそぐ。

あたしのご機嫌はななめだった。

腕組みをして回りを見渡すと

店内には男の子が10人位

まだ時間が早いのか、

お客は二組位だった。

テレビでは見たことがあるけど、

こんな若い子達が

通う場所なんだろうか・・?


「おはよ~!るいちゃん。」

どかっと前のソファーに座ったのは

金髪の、アイドル系の男の子。

小柄で女の子にしてもいいような

ルックスだった。

「僕、ナオっていいま~す!

どこで見つけてきたの?

塁ちゃんめずらしいじゃ~ん。」

やたらテンションが高い。