あたしは

自分に言い聞かせるように

みなみちゃんを抱きしめた。

微かなシャンプーの香りがした

この子もいつか成長して

恋をして、悩んで泣いて・・

でもいつかきっと

自分の足で辿り着くだろう!

この子の一番安らげる居場所に・・・

強く生きる力をつけてほしい

そう思ったらいとおしくて

たまらくなった。

幸せに、なろうね・・!

「さあ、お天気いいから

お外のお花を描いてみようか?」

みなみちゃんの手を引いて

みんなに声をかけた時

ブルブルって携帯が震えた。