あたしが捜し求めた天使は

ウインクをして

ありったけの笑顔で微笑んだ。

子供たちが、わ~!と叫び

塁に飛び込んでゆく。

大きな羽根が開いた時

反射した光の中に

確かに母と錬の顔が見えた。

あたし達は二人で

一つの羽根になる・・・

そうゆう運命だったと

思うんだ。

塁の胸には鍵穴のペンダント

右手の薬指にはシルバーのリング

あたしがこの世で

もう一人の家族を見つけた瞬間

母の声が聞こえた気がした。

「幸せになりなさい。

もう大丈夫ね!

貴方は辿り着いたのだから・・」