塁は大好きなお母さんの
背中を見て看護士を目指してきた。

今はどんな状況であれ
あたしは塁に看護士になって
ほしかった。

「お金を貯めて一人暮らし
できるようになったら
一緒に住めるかもな~!」

と、確かに言ってくれた。

「ユラは、心配しすぎ~!

まあ、エビちゃんくらい
可愛い子が現れたら
わかんないけど・・・

めっったにいないから
大丈夫だ~!」

って、エビマックバーガーの
ポスターを指差して
大笑いした。

あたしはその時一瞬だけ
夢を見た。

絶対に有り得ないと思ってた
塁との未来・・・

最初から有り得ないと思い込んで
諦めてたのは、あたしだ。

私は塁に対して

コンプレックスだらけだった。

塁は、そんな私に

未来なんてわかんないでしょ?

って言ってくれたっけ・・・