思えば塁の愛情は
太陽ではなく月だった。

燦燦といつも輝いてる訳じゃなく
気がつけばそこにある
って種類のものだった。

雲で隠れて真っ暗になっても
やっぱりそこにあった。

姿は見えなくても
確かに存在していた。

要はこっちがどう感じ
どう受け止めるかだけのことで

ずっと塁は変わらなかった。

変わっていったのは
あたしのほうかもしれない。

暗闇の中で光を求めて
歩く方向を間違ったのだ。

暗闇が恐くて
目の前の太陽に飛びついて
しまっただけ・・

翔っていう
自ら光を放つ太陽に・・