あたしは焦って

泣きそうになった。

塁と付き合ってから
いつも待って、待って・・・

会いたくても我慢して
我慢して...

会ってるとき以外は
自分の気持ちを抑えて
いつも無理してる分
塁に会った時は怒ってばかりで

満たされることのない想い・・

翔にぶつかるように本音で
塁に飛び込めない自分・・

塁は彼氏なのに遠かった

付き合ってるって何だろう?

翔は言った。

「この仕事して思ってん。
可愛い女はいっぱいおるけど
落とした瞬間に飽きる。
やっぱ気使わん奴がええねん。

お前が今は俺の仕事を
理解してくれて・・・
後1年待ってくれたらな!」

嘘でも嬉しい言葉だった。

翔はまだ1年生。

負けず嫌いだから
店でいい成績を取ってたけど
夢を叶えたいから
3年になったら辞めると
約束してくれた。